1.はじめに
「なぜ、そこまでサーフィンに魅了されるのか?」
言葉では言い表すことができないほど、波に乗っている時間は楽しく、心が満たされる感覚があります。自然の中でただ波に乗ることだけに集中する——その瞬間、日々のストレスや迷いは綺麗に消え去っていきます。
ですが、私が最初からサーフィンに夢中だったわけではありません。一度は挫折し、海から完全に遠ざかっていた時期もありました。
この記事では、私のこれまでのサーフィン歴とその魅力についてお話しします。40代になった今、なぜ転職や湘南移住という大きな決断に至ったのか、その原点となるストーリーでもあります。
2. 私のサーフィン歴
(1)【10代】父親の背中と、夏の海の思い出
私のサーフィンの原点は、父親にあります。父親がサーフィンをやっていた影響で、幼い頃は夏になるとよく海で遊んでいました。小学生くらいまでは、父にボードを押してもらいながら、波に乗って遊ぶのが夏の楽しみでした。
しかし、中学・高校・大学に進学すると、海へ行く機会は自然となくなっていきました。
(2)【20代】サーフィンの開始と挫折
社会人になり、20代で実家近くの部署に配属されたことをきっかけに、「自分の力で波に乗ってみたい」とマイボードとウェットスーツを購入。本格的にサーフィンを始めました。
しかし、現実は甘くありませんでした。
- パドル力がなく、沖に出るのも一苦労
- 波を読む力が弱く、波に乗れない
- バランス力がなく、上手く立つことができない
- 良い波は、周りの上手いサーファーが乗っていく
「全然上手くいかない……サーフィンって楽しくないかも…」
そんな焦りと挫折感が募っていたある日、海で周りの雰囲気を乱すピリついたサーファーに遭遇しました。その出来事をきっかけに、完全に冷めてしまい、そこから5年ほど、完全にサーフィンから遠ざかることになります。
(3)【30代前半】子どもとの海遊びからサーフィン再開
20代後半で第一子が生まれ、その後、新潟へ異動になりました。子どもと遊ぶ機会が増え、海で一緒に遊ぶためにSUP(スタンドアップパドルボード)を購入しました。
海の上に立つ時間が増える中で、湧き上がってきた感情がありました。
「ただ海上を移動するだけじゃなくて、やっぱり波に乗りたい——」
30代になり、私は改めてサーフィンを再開することに決めました。5年前にやめた時のボードとウェットスーツを引っ張り出し、再び海に向かいました。
再開してからの数年も、決して楽な道ではありませんでした。20代の頃と同様に波に乗れない日々が続きましたが、それでも諦めずに海へ通い続けました。
同時に、ネット上のHow to記事や動画を読み込んで独学し、ギアも新たに買い増していきました。
何度も通い続けるうちにパドリングや波の読み方が改善され、波に乗れる回数が増加。この頃から一気に、サーフィンの本当の楽しさに引き込まれていきました。

(4)【30代半ば】趣味をサーフィンに一本化、通年で海へ
30代半ばを迎える頃には、サーフィンの楽しさが他のどの趣味よりも勝るようになっていました。
より波に乗れる身体を作るため減量も開始。趣味を徐々にサーフィンへ一本化し、真冬以外は毎週のように海へ通う生活にシフトしていきました。
さらに30代後半からは、国内サーフトリップとして宮崎に足を運ぶようになります。現地のサーフガイドさんからアドバイスを受け、自分の課題を意識しながら改善していく習慣を身につけることができました。課題が徐々に克服されるにつれ、サーフィンはさらに楽しくなっていきました。気づけば、一年を通して海に入るようになっていました。
この頃から「波のあるエリアで暮らしたい」と漠然と思うようになります。今思えば、ここが湘南移住の原点だったのかもしれません。


(5)【40代〜現在】残された時間を考え、転職・湘南移住を決断
40代になり、弘前へ転勤が決まりました。海までの距離が遠くなり、これまでのように気軽に海へ行けない日々が続きます。
海から離れた時間の中で、自分の人生と改めて向き合いました。
「自分が元気に、サーフィンを楽しめる時間は、あとどれくらい残っているだろう?」
「おそらく、あと20年程度かもしれない」
そう考えたとき、自分の中で迷いはなくなりました。サーフィンを中心に据えた人生を送るため、転職し、湘南へ移住するという決断を下しました。
💡 背中を押してくれた一言
宮崎サーフトリップの際、「サーフィン移住を考えているけれど、家族もいるし…」とサーフガイドさんに相談したことがありました。
そのとき言われた「一度きりの人生ですよ。今やらないと後悔するのでは…」という言葉が、当時転職や移住に悩んでいた私の背中を強く押してくれました。


3.サーフィンの魅力(私がサーフィンをする理由)
(1)波に乗る充実感
波に乗っているあの瞬間の楽しさや充足感は、どれだけ言葉を尽くしても伝えきれないほど特別なものです。波の力に合わせて、海の上を滑り出す感覚は、他の何物にも代えがたい魅力があります。
私はサーフィンから遠ざかっていた時期、ポルシェを購入して所有していたことがあります。ポルシェは素晴らしい車でしたが、ポルシェに乗っている時よりも、波に乗っている時の方が、圧倒的に心が充実していると感じています。

(2)心のリセット
海に入り、波に乗ることだけに集中していると、日々の仕事や頭の中の雑念がすべて吹き飛びます。大自然の中で自分と波だけに向き合う時間は、極上のストレス解消であり、心を最高の状態にリセットしてくれます。
最近では、波に乗れない日が続くと「あ、今ストレスが解消できていないな」と自分自身のコンディションに気づくようにもなりました。
4.まとめ
スタート直後に挫折し、一度は離脱したサーフィンでした。しかし、再開してからは情熱が高まり続け、最終的には転職・移住という人生の大きな決断に至るほどの存在になりました。まさに、私の人生の中心にサーフィンがあることは間違いありません。
そして、サーフィンを長く楽しむためだからこそ、仕事や家族、健康、資産形成といった基盤をより一層大切にしたいと考えています。
「残された約20年という時間を、より多くサーフィンをしながら生きたい」
その想いから決めた転職を決断し、いよいよ湘南移住という新しいライフスタイルがスタートします。これからは湘南の海で、サーフィンが身近にあるライフスタイルを全身で味わっていきたいと思います。
決して万人に「手放しでおすすめです!」と言える手軽な趣味ではありません。スタート直後は上手くいかないことが多いです。ですが、大自然の中でただ波に向き合う時間は、他の何物にも代えがたい特別なおもしろさがあります。
もしあなたが今、「何か夢中になれるものを探している」「日常を変えるきっかけが欲しい」と感じていて、少しでも海や波乗りに興味が湧いたなら、ぜひ一度サーフボードを持って海へ出てみませんか?
私がそうだったように、思いがけない出会いや、人生を少し面白くしてくれるきっかけが待っているかもしれません。

