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車維持費削減のインパクト ~ポルシェから、ハイエースになるまで~

目次

1.はじめに

 資産形成を始める前の私は、固定費という概念をほとんど意識していませんでした。 その象徴が「車の2台持ち」。しかも、そのうち1台はポルシェ。

 当時は「好きだから乗る」「欲しいから持つ」という感覚が中心で、家計への影響は深く考えていませんでした。しかし、今振り返ると、この選択が家計に大きな負担を与えていたことがよく分かります。

2.ポルシェケイマンSの魅力と、重すぎる維持費(年間100万円超)

 私が子どもの頃から憧れていたスポーツカー「ポルシェ」。 就職から数年後、購買欲が高まり、結婚して共働きだったこともあり、2人乗りのポルシェケイマンSを中古で購入しました。

 ケイマンSは、素人の私が運転しても分かるほど走行性能が素晴らしく、高速走行時の安定性、ブレーキタッチ、ハンドリングのすべてが高次元。 今でも鮮明に覚えているほど、運転が楽しい車でした。

 しかし、その裏側には大きな固定費がありました。

  • 専用タイヤ(これが激高)
  • 専用オイル
  • 遠方ディーラーでの点検・整備
  • ハイオク仕様
  • 大排気量による自動車税
  • 高額な車両保険

 これらが積み重なり、年間の維持費は約100万円超(ローン含む)。一括で準備できないため、月3万円を点検整備費・税金充当費としてストックしていましたが、タイヤの交換が発生した場合などは不足する時もありました。

 当時は資産形成・貯蓄の概念もなく、資産はほぼゼロ。むしろローン(負債)を抱えていることから実質は“債務超過状態”だったと言えます。

3.ポルシェマカンSへの乗換え、維持費がさらに増加

 第一子が生まれると、ケイマンSに乗る頻度は激減。 さらに異動があり、妻も仕事を辞めることになりました。

 一度はケイマンSを手放したものの、ポルシェへの思いが捨てきれず、営業マンに勧められるまま家族持ちでも乗れるマカンS(新車)へ乗り換えました。 さらに青空駐車を避けるため、屋内駐車場も契約。

 当然、維持費は毎月確実に出ていく状況は変わらず、年間100万円超。 車2台分の維持費を含めると、今では考えられないほどの浪費でした。

 そんなタイミングで、突然の異動が決まりました。 新潟に拠点を残したまま、3年間の東京単身赴任が始まることに。 この出来事が、車の固定費を見直す大きな転機になりました。

4.フォードエクスプローラーで維持費が大幅ダウン(資産形成開始)

 この頃からサーフィンに熱が入り始め、マカンSに乗る機会は減っていました。 ポルシェに乗る楽しさよりも、波に乗る楽しさが勝ってきた時期です。

 単身赴任で二重生活になることもあり、車2台持ちを解消することにしました。 しかし、すぐにファミリーカーだけにすることには抵抗があり、サーフボードを積める車が必要という条件もあり、選んだのはフォードエクスプローラー

 排気量もサイズも大きいものの、

  • レギュラーガソリンでOK
  • タイヤは一般的なSUVサイズ
  • 日常使いしやすい
  • 保険料も普通車並み

 結果として、維持費は大幅に低下。 維持費ストックは月2万円(▲1万円)に減少。 さらに1台分減ったことで、家計全体では年間数十万円の維持費が削減されました。

 この頃から家計に少し余裕が生まれ、「車が1台少ないとこんなに楽なのか」と感じた記憶があります。 この余裕が、老後や教育資金を考えるきっかけとなり、積立NISAを開始したのもこの頃でした。

 余談ですが、これまで乗った車の中で、総合的な満足度が最も高いのはこのエクスプローラーです。

5.ハイエース1台体制へ。資産形成が加速。

 数年が経ち、資産形成が軌道に乗り始めると、エクスプローラーの維持費が気になり始めました。ちょうど燃料費が急上昇していた時期も重なり、

  • 大排気量ゆえの自動車税
  • 重量税の高さ
  • 燃費の悪さによるガソリン代の増加

 これらが家計にじわじわ効いてきました。

 「もっと維持費を下げて、資産形成を加速したい」「安定した資産形成を続けたい」そう考えるようになりました。

 そこで選んだのが、現在のハイエース1台体制

  • ロングボードが積める
  • 家族4人が乗れる
  • 大量の荷物を載せられる
  • 丈夫でガシガシ使える
  • 商用車ゆえの長い耐久性
  • 自動車税が安い
  • 燃料は軽油(レギュラーより安い)

 私のライフスタイルにぴったりで、固定費はさらに低下。 月1万円のストックで概ねまかなえるようになりました。

 これにより、家計の安定度がさらに向上し、資産形成が加速。精神的な余裕も生まれました。この生活は現在も続いています。

6.価値観の変化

 車の台数が減るにつれ維持費(固定費)が削減され、資産形成が進みました。 同時に、価値観にも大きな変化がありました。

10年前の価値観

  • 高級なモノを持てば生活が豊かになる
  • 他人の目を気にして見栄を張る

 結果、心の余裕(も生活の余裕も)がなく、どこか満たされない日々。

現在の価値観

  • モノが少ない方が生活が豊かになる
  • 自分が満足する体験に時間を使う

 心の余裕があり、日々の満足感が高い。今振り返ると、ポルシェに乗っていた時よりも、波に乗っている時の方が満足度が高いと感じています。

7. まとめ

 車は所有するだけで大きな維持費(固定費)が発生し、選択次第で家計へのインパクトは非常に大きくなります。

 私自身も

 ポルシェ → エクスプローラー → ハイエース

という変遷を経て、固定費を年間数十万円単位で削減することができました。特に車を1台にした後(エクスプローラー以降)は、資産形成が加速し、生活の満足度も大きく向上しました。さらに、この過程で「モノより体験を重視する」という価値観を得ることができました。

 湘南移住後は、生活動線をさらに最適化するため、ハイエースを手放し、自転車中心の生活にする予定です。 車に依存しない暮らしは、固定費をほぼゼロにし、生活の自由度をさらに高めてくれると考えています。

 遠回りをしてしまいましたが、この経験があったからこそ、今の自分にとっての“人生の豊かさ”に気づくことができたと感じています。

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